今日は2月3日。節分である。
夕方、仕事から帰ってきた父が豆まきをはじめた。
おには~そとお~~~ ふくは~うちい~~
家の中に父の間のぬけた声がひびく。
豆まきの時の声のトーンってなかなか難しい。
あまり本気なトーンでやると、なにかに切羽詰まった感じでこわくなっちゃうし。
かといって、あまり明るさを意識しすぎてもよくない。
鬼は外で福は内なんだから、それなりに気持ちを込めて言いたい。
その点、うちの父の豆まきのトーンは絶妙だと思う。
あまり意識して照れが出てしまうと、家族のものに「ああ、なんか恥ずかしがってんな。」と思われてしまうし、かといって、豆まいてますよ!何も気にせずまいちゃいますよ!みたいなアピールもなかなか恥ずかしい。
こういうときは、間のぬけた声でやるのがいちばんよろしい。
さすが、家に豆をまき続けてうん十年の父である。
あのまぬけなトーンが豆まきの声の正解である。
わたしも豆まくよ。といって父から数粒もらい自室に豆をまいた。
おには~そとお~~~ ふくは~うちい~~~
少し意識してしまい、声が小さくなってしまったが
それなりに間のぬけたいいトーンが出せたと思う。
まいた豆は一応回収するのだが、毎年春ころになってポロっと出てくることがある。
わたしはそれが好きで、見つけてすぐ口に放り込み、ああようやく寒い冬が終わたんだなあと思う。